ホースマン・ISS-G3




	1993年に世界初のデジタル制御シャッター・システムとして「ホースマンISS」が発売され、1999年には、さらに機能を拡張したニューバージョン「ホースマンISS-G2」が誕生。ISS-G2はコマーシャルカメラマンを中心に世界中で愛用されています。銀塩フィルムでの撮影から、近年ではシビアな露出コントロールを必要とするデジタルイメージングの分野において、ISS-G2の機能は無くてはならないものになっています。そして2004年、ISS-G2をさらに進化させ、急速に発展するデジタルイメージングの分野に対応するべく設計されたISS最新バージョン「ISS-G3」が誕生しました。デジタルイメージングを採用するプロカメラマンにとって「ISS-G3」の登場は、さらなる飛躍を手助けする強力なデジタル・シャッター・システムとなるでしょう。




	すべてのシャッター操作を手元で行うISS-G3はスリム・軽量化を実現し、従来よりもさらに操作性、携帯性をアップさせました。ISS-G3コントローラーは、絞りの開放、絞り込み、閉じる等のシャッター操作がボタン一つで簡単に行えます。




	絞り設定は1.1/2.1/3.1/4.1/6.1/10AVステップと幅広く、微妙な段階露光の絞り設定を可能にします。シンプルな操作性にこだわった「ダイヤルコントロール」。1クリックで確実に絞りが変化し、方向性も確実に把握できる回転エンコーダー式の絞りダイヤルは、カメラマンの指の感覚・手ごたえから得ることのできる操作性を最も重視して開発された、より簡単で確実な操作方法です。




	シャッター部はメカ部分の導入を最上限に抑え、すべての作動をデジタル回路で制御するように設計されています。電子式アクチュエーターを内蔵し、耐久性に優れ故障やシャッターブレの心配もありません。正確さとスピードを追求したデジタル制御で、チャージ0.1秒以内を実現しました。




	ISS-G3にはシリアルポートが2つ標準装備されていますので、デジタルカメラバック、パソコンと通信することができます。




	予め設定しておいた露光値（シャッター速度と絞り）を2つまで記憶させることができる「メモリー機能」が搭載されています。頻繁に使う露光値を記憶させておく以外に、多重露光の撮影にも非常に便利な機能です。記憶された値は不揮発性メモリーによって電源を切っても消えることはありません。すべての情報を表示するバックライト付の液晶ディスプレイは、暗いスタジオ内でもはっきりと文字を確認することができます。デジタル制御によるシャッター速度設定は1/125～99分55秒およびバルブで、全速Ｘ同調可能です。シャッター速度の設定は1/125～32秒の間は1TVステップ、または1/3TVステップごとの設定ができ、「1秒2/3」といったスピードも正確に露光されます。1秒～99分59秒といった長時間露光は1秒・10秒・1分・10分単位で設定が可能です。また、シャッターはタイマーで制御され、露光中に途中でいったん閉じた後再開することもできます。




	ISS-G3は現在市販されているほとんどのデジタルレンズ、大判レンズに対応しています。内蔵されているROMにレンズそれぞれのデータがプログラムされ、各レンズに対応。レンズコードの設定はISS-G3コントローラー本体から、またはシャッター部に直接設定することができます。レンズコードの設定は「LENS CODE LIST(レンズコードリスト PDFファイル約19KB)」をご参照ください。

ISS-G3コントロールユニット/シャッターユニット仕様


Specifications

Control Unit

シャッター速度制御範囲		1/125秒～32秒（1TVステップ又は1/3TVステップ） 1秒～99分59秒（1秒ステップ）・B

絞り制御範囲		装着レンズの絞り制御範囲に準ずる

絞り表示範囲		F2～F180 9/10

絞り制御ステップ		1AV、1/2AV、1/3AV、1/4AV、1/6AV、1/10AV

メモリー（撮影データ）		2

レンズデータメモリー		#0/1シャッター用=254、#3シャッター用=254 *不揮発性メモリーによる（電池不要）

ディスプレイ		16桁×2行　ドットマトリックスLCD（バックライト付）

LED表示		ファンクション（黄）、メモリー（緑）×2、フルオープン（赤）、絞り込み（橙）、クローズ（緑）、レリーズ（赤／黄）

電　源		DC24V 2A

外形寸法		100×166×41mm（突起部除く）

重　量		430g